夏は4枚の県大会の切符がありましたが、
秋は3枚の県大会切符をかけての勝負となりました。
朝、大会会場に着き、
何か不思議な感じがとれません。
何だろうなあ…
寝不足かな…
いや、違う…
あ…
そうだ…
「おれ、女子の大会会場に来るのは初めてだな…」
…だからなのだと感じました。
今まで、男子会場ばかり担当してきたので、
女子チームが集まる公式戦なんて来るのが「初」。
23年目にして…「初」
あの、男子独得の暑苦しい雰囲気ではなく、
さわやか~な朝を迎えることが出来ました(笑)
スカイの高学年女子たちが続々と会場に到着します。
案の定…かた~い表情。。。
笑ってしまいました。
ミーティングでは、
集中させる中にも
すこし気持ちをほぐせるような言葉を伝えました。
さて。
シード4チームを相手に
2つ勝たなければ目標の県には進めません。
初戦の相手が、夏に負けたシードチームだったので
「とにかく初戦、やってきたことを出そう」と、盛り上げていきました。
実は前日にセンターブロッカーが怪我をしてしまい、
本番、出場することが出来ませんでした。
なんせ、彼女の高いブロックで攻撃を止め、
エースにつなぐバレーを作ってきました。
そこが無くなり、
しかも急きょのポジションで当日を迎えるとは…
子どもたちも、前日に動揺していましたが
「大丈夫、ここを乗り越えよう」と約束して終わってました。
試合が始まりました。
エースのサーブで流れをつかみ、
リードをつけての展開に。
途中、追いつかれそうになりましたが
見事に第1セットをとりました。
「よし、このままでいこう!」
第2セットがスタートします。
高さを活かして攻撃を増やしていましたが、
そこが無くなったのでエース勝負に。
うちの女子エース、真面目でとにかく一生懸命。
とにかく絶対に手抜きをしない子です。
そこが裏目に出て、失敗することもありますが
「この子で失敗したら後悔は無い」と誰でも感じるほど。
この日も、見事なスパイクを決めていました。
まわりの子らも、「エースにつなげ!」と、
懸命にボールに食らいついていました。
お世辞にも、運動が得意だ…という子の集まりではありませんが、
うちの女子は、本当に素直で真っすぐです。
2セット目、粘りますが 16-21 で落とします。
さあ、フルセット。
男子に比べ、
まだまだ試合慣れをしていない女子です。
公式戦のプレッシャーからか
表情も厳しく、声もなかなか出せませんでした。
第3セットも大接戦になりました。
15-15
デゥースです。
真面目なキャプテンが、カットをミスして 15-16…
もし、次を落とせば…女子の公式戦が終わります。
相手のサーブがセンターに飛んできました。
キャプテンがカットするも、
少し後ろに反れます。
ここで…5年生コンビがボールに反応。
しかし、逆にぶつかってしまい…ボールが落ちます。
試合終了の笛が鳴りました…
「負けてなくような練習をするな。」
普段からそう言って頑張らせていますが、
6年生の女子たちはみんな号泣していました。
ふぅ…
勝たせてやれんかった。。。
終わってから、悔しさが沸き上がってきましたが、
これでバレーが終わるわけでもありません。
この経験でまた一回り成長し、
レベルアップしていけるチームになります。
対戦してくださったチームのみなさん
ありがとうございました。
そして…
昼からの開始が予定されていた男子会場に、
僕は向かうことになります。
男子チーム。
自分にとって
こだわり続けてきたことがありました。
今年は、子どもたちの力で
何とか全日本の県大会も勝つことが出来ました。
さらに良くするために、
そして、
来年度のチームの土台をかためるために…
ある「挑戦」を続けていました。
「もし、これで結果が出なければ…」
色々な思いを持って、男子会場に。
さあ、どうなるか…
(つづく)