宝塚スカイアタッカーズ 監督のブログ

宝塚市 小学生・中学生 男子・女子 バレーボールクラブ

一つの大きな目標の終わり

少し記事が遅れてしまいました。
本当に個人的な内容になりますが、自分にとっては大事なことなので、書き残しておくことにします。



今回のインターネット杯は、自分にとっては大きな目標の『終わり』でもありました。


20年以上も前、初めて全国大会を意識した年。その頃は若かったこともあり、がむしゃらに子どもらと一緒に練習をしてきましたが、全国出場と言う夢に届きませんでした。

兵庫県のバレーボールの聖地、西播地区のチーム壁は厚く、阪神地区の代表として兵庫県大会に挑戦をしても、何度も西播のチームに敗れ続けました。



当時は、我が阪神地区も、男子チームが10チーム以上ありました。なので、県大会に出るだけでも大変でした。「県大会で他地区のチームに勝ちたい。西播のチームに勝てるようなチームを作りたい。」ずっとそう思っていました。

苦労して出場した県大会は、足の震える場所でした。周りのチームの練習の迫力に、「とんでもない場所に来た」と感じました。春の全日本、秋の選手権、どちらもベンチで震えていたのを覚えています。そんな場所で出会うことが出来たチームの一つが、姫路JVCでした。

その出会いが衝撃的でした。



まだ20代のとき、淡路島で開催された兵庫県選手権大会に出場しました。それは、以後、姫路JVCを追いかけ続けるきっかけとなった試合でした。

スピード感の溢れる子どもたちの動き、声、見事な攻撃力。そして何より、監督の存在感。指示の出し方。圧倒的な指導力の差を感じさせられた試合でした。特にベンチワークの差は歴然でした。

この人に勝ちたい、この人を超えたい。…



それから20年以上、ぶれずに持ち続けた目標です。県大会で姫路を倒して全国に行くことが、自分の中で一番の目標であり、夢でした。これがあったので、途中に部員不足で苦しかった数年間も、「超えるまでやめられるか!」と、諦めずに乗り切ることが出来ました。自分にとって、元気の源だったんです。それぐらい、特別なチーム、特別な監督でした。





しかし、姫路さんはこの春で活動を終えることになりました。その話を聞いたときは衝撃的すぎて、いまだに信じられない現実です。

いや、きっとまだ続けられる…。正直、そう願いながらの今年度の活動でした。しかし、Instagramでチームが終わられるとの情報が入ってくると、一気に寂しさが込み上げてきました。



そして、今年のインターネット杯。姫路JVCが参加してくださることになっていました。それだけでも泣きそうになるのですが、監督さんが懇親会まで参加してくださいました。

横の席でゆっくり話をさせてもらえました。もう、明日が最後と思うと、やっぱりとてつもなく寂しかったのですが、20年以上も追いかけさせてもらえた感謝の気持ちでいっぱいになった時間でした。




残念ながら、二日目は対戦することなく終わりました。最後に帰られるときに「また見に行きます!」と言ってもらえました。その意味は色々考えてしまいましたが、素直に嬉しかったです。

結局、追いつけることさえ出来ず、自分の目標のままの監督。もっと色々と指導を盗みたかった。でも今まで、自分にとって大きな存在でいてくださったことに、「ありがとうございました」と言う気持ちしかありません。


時代に染まらない、
むちゃくちゃカッコいい指導者でした。

今まで本当に有難うございました。







一つの大きな目標が終わりました。

超えられず、叶えられずに終わりました。





なんか、さみしすぎて、力が入らんな。