宝塚スカイアタッカーズ 監督のブログ

宝塚市 小学生・中学生 男子・女子 バレーボールクラブ

聖地


先日、聖地で練習をしてきました。

そこは、
兵庫県立総合体育館…

全日本の兵庫県大会が行われる場所です。



公式戦だけでなく、
色々な招待大会でも
試合をさせてもらった場所。




実は、スカイが『初勝利』をした
おめでたい場所でもあります。



24年前…
スカイの1期生たちは
未勝利で引退していきました。

創部したのが10月だったので
卒業まで残り半年の
活動期間だったこともありますが、
市内大会も勝てずに終わりました。


でも、楽しかったなあ。





続く2期生たち。

左利きの超スーパーエースがいて
呼んでいただいた招待大会で
初めて1勝することが出来ました。


部員が40人近くいて、
それはもう、お祭り騒ぎでした。

招待試合で1勝しただけなのに、
指導者も保護者も大喜びでした。



学校のランチルームで祝勝会をしたのも
良い思い出です。

それぐらい
1試合、1勝の重みは
今とは比べ物にならにならないほどだった気がします。




全日本の兵庫県大会を初めて観たのは
この2期生のときだったと思います。

スカイは予選で敗退していたので
自分一人で見に行ってました。




男子の決勝を見て、
そのレベルの高さに驚きました。


西播地区同士の
激しいエースの打ち合い。

レシーバーの
見事なレシーブに
「ここで試合をしたい!」

若い頃、
ただそれだけで練習がワクワクしていました。







3期生で初めて
全日本大会の兵庫県大会に出場しました。

あの頃は、地区予選だけでも
男子が10チーム以上ありました。

男子の兵庫県大会は、
地区予選を勝ち上がった
ベスト8からのスタートです。



その1回戦を勝つのも
時間がかかりましたが
「ここで勝ちあがりたい!」

またそれだけで、ワクワクしていました。






5期生で初めて
1回戦を勝つことが出来ました。


でも、ここから
長い長い「準決勝の壁」がありました。



西播のチームにずっと負け続けました。

「いつか、西のチームに勝つ!」

子どもたちとは
合言葉のようになっていきました。





様々な大会に出させてもらいましたが、
全日本に限っては
県大会出場は13回目です。





初めてのセンターコートのベンチで
足が震えたこと。

子どもたちと
限界まで練習をして
でも…勝てずに涙したこと。

準決勝で
デュース・デュースの惜敗で負けた年は
最後の1点は
相手サーブをアウトジャッジしたボールが
無情にもラインぎりぎりに落ちました。





書き始めたら、
きっと止まることのない…
そんな「思い出」いっぱいの場所。

それが
兵庫県立総合体育館です。





大体育館のコートから
2階の応援席を見つめると、
色々な感情がふっと溢れてきて…
何だかジーンとしました。



24期生の6年生たちと
またここで試合ができることになりました。

また全国大会出場の
チャンスをもらうことが出来ました。




結果はもちろん良い方がいいにきまっていますが
僕はずっと
「今年のスカイはこんな子らです!」
と、胸を張って見てもらう時間だと思っています。


「ああ、今年もスカイはどんくさいけど、
やっぱり元気で一生懸命だな。」



そう思ってもらえる、
自然と応援してもらえる、
そんなチーム作りをしたい。

バレーでは褒められなくても
トイレのスリッパを揃えて褒めてもらえる
そんな子どもを育てたい。



24年間。
変わらなかったので
たぶん、これからも
ずっと変わらないでしょう。







ラスト1週間を切りました。

今日も同じことを言い続けて
終わるかもしれませんが
変わらない気持ちを大切に頑張ってきます。






今年は聖地で
どんなドラマが待っているかな。。。

10年経っても
20年経っても
「こんなことがあったなあ!」
と、笑って話ができるような…
そんな県大会にしたいです。