宝塚スカイアタッカーズ 監督のブログ

宝塚市 小学生・中学生 男子・女子 バレーボールクラブ

兵庫県大会を振り返って…

兵庫県大会が終わりました。

今年の6年生と、近畿大会に行きたい…
毎年そう思いますが、今年も夢はかなわずでした。
いや、夢はかないませんでしたが、ようやった子ども等には大満足、大感謝しています。

結果は昨日書きましたので、今日は県大会までを振り返ってみます。

兵庫県の男子は、市予選→地区予選→県大会(近畿予選)という順で上ってきました。
市予選はシードを決めるような大会で、各市で1位をとればシード権…規定はありませんが。

今回の阪神大会、伊丹の池尻さん、尼崎の立花南さん、川西市の桃園さんがシードでした。
阪神大会に出ていない男子も他にありますので、全部で十数チームかな。

阪神地区は、チーム数が多いので、上位3つまでが県大会出場。
池尻さん、うち(SA)、桃園さんが阪神代表をつかみました。


さあ、県大会まで1ヶ月…
でも、うちは苦しい現状が待っていました。

まずは体育館が使えない。
マンモス学校のうちの小学校は、音楽会の練習にも学年がいくつかにわかれているので
音楽会の練習で使う時間が詰め込み状態。。。
だから、時間がたくさん必要なので、1ヶ月間も使用ができない。
しかし、いろんなチームさんに放課後お世話になり、
本当の付き合いって、これだなと感じれました。

そして、、、
県大会前1週間は、メンバーが揃わないことが分かっていたからです。

兵庫県の5年生は、学校行事で必ず1週間の野外活動に行きます。
その日程が、ちょうど県大会1週間前と重なりました。。。

前衛3人は5年生のSAなので、これは苦しい。
最初は、この3人でどないしたらいいのかを迷いました。

基本練習?サーブ練習?3人レシーブ??やることなんていっぱいあるんでしょうが。
変な焦り?もあったかな…
でも最終的には『6年の最後の県大会やぞ、6年がおるやないか』でしたね…
結局、前日の午後に帰ってきた5年生と合流し、近くの総合体育館でコンビの確認をした程度でした。

本番の昨日、サーブが入るか…コンビは合うのか…
そして6年は満足した悔いの無い大会にしてやれるのか…
ベンチで見ていても、余裕でいてやるつもりが、やはり不安があり、
それだけは豆らに気付かれないようにと思ってました。


準決勝まで残り、ここで西播代表の山崎JVCさん。
見事なレシーブ力と、西播チーム独特の気迫があり、バランスは男子でもトップでしょうね…
ペプシ県大会でもここに準決勝で惨敗しました。

「いよいよやな~!後悔のせん試合にしてこいよ~!!」
近畿大会に行くで!!」
腕にそれぞれの思いを書いて、いざ出陣です。

第一セット。
中盤まで同点。

この試合の前には、姫路さんと池尻さんが
エースの打ち合いの物凄い試合をしていましたが
うちと山崎さんの試合はレシーブ勝負です。

6年生の『まさと』が気合で打ち込みます。
彼の気持ちには、僕が学ぶことばかり。
拾って走って攻撃しに行く姿は、最高にかっちょよかったで~!!

6年コンビのもう一人『じゅんや』は、いつもの「じゅんスマイル」が出た!
これが出たら、チームが盛り上がってる時!!
レフトバックで相手エースの対角に打ちこむ球を、俊足で追いつきます。
夏の招待大会で、試合前の練習でケガをし、救急車で運ばれた彼ですが、
バレーへの気持ちは『まさと』に負けてません。

そのじゅんやの隣、ライトバックには、スーパー3年生の「たくみ」がいます。
いつも大体は、この『たくみ』が狙われます(笑)
たくみは周りの大声援と、サーブもスパイクも自分の所にくるので
顔がいっぱいいっぱいになってました。

でも、試合中も『じゅんや』はニッコリしてたくみに声をかけています。
「たくみ~!大丈夫や、次はとれるで~!」


第が、一セットは、崩れない山崎さんのレシーブでとられました。


第二セット。
また競る。点数が離れても、この日は何度も追いついた。
夢の近畿は、夢ではない、「いける!!」

レフトの5年生、『しょうご』は、来年のエース。
ライトの5年生『じょう』とともに、いまだブロックをしたことがない。
が、なんと、この大舞台にきて『しょうご』が連続ブロック。
これにはベンチもビックリ仰天。
ポイントにはつながらなかったが、流れもこちらにきたか!?

後半、相手のエースも気持ちを込めて打ち込んでこられ、19-16に。
しかしサーブ権をとりかえした。うちは後半メンバーのサーブ、ここで『じょう』。
じょうは狙って強気でいくが、無常にもネット…相手のマッチポイント。

まだ…まだ1点ある。

相手のスパイクが豆らのコートに落ち、6年コンビの近畿への夢が終わりました。

6年生は泣いてました。
『まさと』は大泣きでした。。。


正直、何の言葉をかけてやったら良いのか分からず、
「悔しい気持ちをあじわったものにしか、得られないものがあるよ」
「県大会が終わりや無い、スタートやで~!」


今年も、6年生に県大会に連れて行ってもらえました。
小さな6年生コンビは、この日も大きく見えました。。。