宝塚スカイアタッカーズ 監督のブログ

宝塚市 小学生・中学生 男子・女子 バレーボールクラブ

これでいいの…か?

大会前日ですが、

ずっとモヤモヤしていることがあります。



だから、



大会前日だからこそ

日記に書きたいと思います…。





現役の子も、現役の保護者も

卒部した子や保護者さんらも

みんな見てくれているので

あえて書きたいと思います…。










今回のタイトルは、

「これでいいの…か?」

です。





今、バレーを教えている上で

この言葉がとても当てはまると思います。







実態、状況、雰囲気、現実、未来予想…






何だか上手くは言えませんが、

子どもたちを指導していて

とても複雑な気持ちになることが多い

最近です。









うちの『小学部』は、

課題(目標)を持ってやっています。

「勝つ」ことにも拘っています。



もちろん、それだけでなく、

その中で自分が何を伝えたいのか…を

しっかり持って指導しています。









年々、自分中心の子が増え、

我が子中心の家庭と、環境も様々になり、

それぞれの「家庭の方針」がある中で、

「チームとしての方針」を一本筋に貫くのに、伝えるのに

限界を感じることもあります。






「楽しいから指導を続ける」

と言う

自分にとっての『原点』。

それが無くなったら引退…だと思ってきましたが、

最近はその原点を忘れてしまうほどでした。






昨日、新入部員の2人が

レシーブ練習が上手くいかずにいました。


コーチが「ラスト5本!」と言って続けましたが

やはり上手くいかず、そのまま終了。


休憩…となったんですが…


僕がそこで言いました。






「出来なかったのに、そのまま終わっていいの?納得してるの?」





と聞くと、2年生の『ゆうと』は

「いやです!」と言います。

お兄ちゃんの『りょうと』も、納得がいってないと言うので、

そんな時は、自分でお願いしてきなさい…と伝えます。




そして、

コーチに続けてもらうことになりました。




延々とボールを打つコーチですが、

なかなか上手くいかない…

汗びっしょりになっていました。







でも、長い時間がかかり、

やっと出来ました。






終わった瞬間、お兄ちゃんの『りょうと』は

急に涙が出てきていました。




「出来たことが嬉しい」と。。。





出来る子にとっては、何でもない練習なんですが、

今のうちのチームにとっては

とても必要なことだと思いました。



  ・ 出来ないことを諦めない。

  ・ 最後まで挑戦する。

  ・ 出来た時に、素直に感動が出来る。




今の豆らには、そこが無い気がします。

新しい子たちは、

きっとうちのチームに必要だから

出会ってくれたんだと、心から思っています。

















次は、『中学部』。


男子だけでなく、女子も増え、

見た目の活気は、随分と出ました。



小学部を卒業し、

まだバレー続けたいのに

中学校でバレー部が無い…と言う

寂しい現状を少しでもカバーできたら…と

立ち上げたクラブチームです。




だから、

小学部のときのように

目標(大会での結果)に向けて練習するので無く、

高校、大学…そして…と、

バレーを続けていく、

「バレーが楽しいから中学部で続ける」と言う

こちらこそ自分の『原点』のような組織、

それが『中学部』です。






その中で

一番悩んできたのは

「楽しいとは、どういうことか」…でした。







これは学校で、教室でも言うのですが、

自分で好きなようにして、

楽をすることが「楽しい」のであれば

それは全く違うと言うこと。。。




外部からの入部が増えたのですが、

うちの小学部を卒業してから

そのまま入る子には

特に悩みます。





あれだけ、声を出してパスをしていたのに、

あれだけ、最後までボールを諦めなかったのに、

何で中学になったら出来なくなる?と思うことがあります。





一つの理由に

「大会に向けて」と言う

大きな課題が持てないこともあるとは思っています。



ハッキリとした目標が無いのに

なぜ声を出してパスをするのか、

最後までボールを追う必要があるのか、

それを教えることが難しくなりました。



だから、

「声が出ていない!」

「最後まで諦めるな!」と叱られると

中学生独特の反抗した顔になります。






でも、伝えないといけないことがある。

今の子らに

教えていかないといけないことがある。

そう思って、続けてきていました。





叱ると反抗し、

言わなければ手抜きを見せる。

それで何が残る?と言うことを、伝えるには…。




自分の伝えたいことは信念を持ち、

堂々とぶつかっていかなくてはいかんな…と思っています。



もっと言えば、

自分の思いを伝えて

そのことで「辞める」と言い出しても

仕方がないと思っています。



中途半端な態度が

一番子どもたちには不必要なことだと思いました。







自分がバレーをしていた時、

どんなにしんどくても

どんなに嫌なことがあっても

親にも言わず、

ぐっと我慢して

当たり前のように朝の練習に行き、

当たり前のように叱られ、

ボロカスに言われ、

放課後もヘトヘトになって帰ってきました。




「あかんたれ」の自分が

文句も言わず、

これだけは良く頑張ったと

自分で誉めています。













時代は変わるものです。


だけれども

変わってはいけないことがありますよね。






自分が何を指導し、伝えたいのか、

再度考えてみることにします。