宝塚スカイアタッカーズ 監督のブログ

宝塚市 小学生・中学生 男子・女子 バレーボールクラブ

オルフェーヴルを乗りこなす

タイトルを見て、ピンときた方は競馬好き?

私は一切馬券は買いませんが、
レースを観るのは好きです。




強い馬のレースを観るのが好きです。

でも、常勝するような馬ではなく
時々、考えられないような大敗をしたり、
「よくここから勝てたな!」と思うような凄さを見せる
じゃじゃ馬、暴れ馬…が好きです。


オルフェーヴルなんか、相当強い馬でしたが、
時々、ポカをするレースがありました。

気分が悪ければ
レースを走らないときもあり、
ヒヤヒヤ、ワクワク、ドキドキするじゃじゃ馬。

きっと騎手は
乗りこなすのも至難の業だったと思います。






今日は東播地区での招待大会に参加させてもらいました。

招待いただいたときから、その日程を見て
新チームでの参加を決めていました。

この時期の6年生チームに
どれだけ食い下がることが出来るか。
挑戦の意味もありました。


うちの6年生は、
女子、そしてたくさんのチビーズと一緒に
ホームでコーチと練習です。

それだけに、新チームメンバーには
今日は行動にもチーム代表としての責任を持つよう伝えていました。





新チーム12人は、
4人が5年生。残り8人は4年生です。


さあ、じゃじゃ馬たちの出番です。



第1試合は、西播男子の強豪チームさん。
食い下がるも、簡単にはセットを取らせてもらえません。

ただ、課題を見つけられた良い試合でした。






予選の2試合目。
東播の男子チームさん。

ここで、我がスカイの
4年生オルフェーヴルがやらかします。



スパイクミスが続いたあと…
態度が…
ゆ・る・せ・ま・せ・ん。。。


あれだけ、
チームプレーの約束をしていたのに。

ここで他のメンバーに代えても、
ベンチでふてくされるのは分かっています。
だから、あえてコートに立たせましたが、
完全な試合放棄。

み・の・が・し・ま・せ・ん。。。



さすがに相手に失礼な態度を
このままにしておくわけにいかず、
2セット目は他の4年生に交代。

何事も無かったような、スムーズな試合。


ただし、
私の我慢も頂点。



試合後の昼休み。
外の公園でいじけている4年生オルフェーヴル
「もう帰りなさい。いりません。」
そう伝えました。


まあそこから長い時間のバトルがありました。

今まで、数々の暴走をしてくれましたが、
自分で反省するまで待つ覚悟。
最後に言いたいことだけ伝えて…私は会場に戻りました。



バレーは一人では出来ない。

自分の力だけで勝つことは出来ない。

そこが分からないまま、
大きくさせるわけにはいきません。

個人的な態度を出す、弱い部分。

監督は絶対に許さない…と言う断固たる姿勢。






子どもの数だけ、伝え方の数もあります。

悩み、そしてその子に合う伝え方を考えていますが、
なかなか、うまくいかないことの方が多いです。

指導者と言うより
人間として成長させてもらっています。




そんなこんなの昼休み。
得失点差で、2部リーグに進むことになりました。

ここからは、点数を気にすることなく、
さらに思い切りいくよう檄を飛ばします。



さて、叱られたオルフェくん。

決勝トーナメント初戦で
「すみませんでした…」と帰ってきました。

試合直前の準備中に、ベンチ前で…(苦笑)
相変わらず、面白いやつです。



「何がすみませんなのか、言ってごらん。」
と伝えると、
「スパイクミスをしてすみません。」
と言う返事。


「あのな、だれもミスをして叱ったんではない。もう一度考えなさい。」

そう突き放すと、
「ミスのあとの態度が悪かったです。」
と答えてきました。

目を見て、
本当にそう感じているかを判断します。

ここは、彼との長い付き合いと、
教師の勘。




この子には、責任を持たせることが大事。

拾ってくれてありがとう。
トスを繋いでくれてありがとう。
…その気持ちを持った選手に育てたい。

「分かった。ここからは挽回しなさい。迷惑かけた分、感謝の気持ちを出して全力で挽回しなさい。」
と、あえて背中を押してみました。



ここからは、強いオルフェーヴルでした。
ライト・レフトの両4年生コンビ、
大爆発していました。

5年生に必死に繋いでもらったボール。
思い切り打ち込んでいました。



最後まで勝ち上がり、
2部で優勝することが出来ました。
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新チームで参加させてもらうことで、
良さ、課題、魅力。
たくさん見つけることが出来ました。

きっとこれからも
頭をかかえる事件を起こしてくれそうですが。

それも楽しみです。



最後に…
今日は別行動になった6年生。

あの子らの良さも、
今日一日で改めて感じました。

一緒にいないからこそ、
分かることがありますね。
大会後、ホームで6年生と会って
とてもホッとした自分がいました。







大会関係者のみなさん、
対戦させていただいたチームのみなさん、
有難うございました。
貴重な経験をすることが出来ました。


そして、うちの保護者さん
一日お疲れ様でした。

留守番組のメンバー保護者さんも
有難うございました。



また全員で元気に頑張ります。